【田村耕太郎】日本の教育が「ムダに戦う人」を量産する理由

2018/6/27

シンガポールに移住した理由

──前回、ムダに人と戦わない人になるために、「目的を持て」というお話まで聞きました。

田村　僕がこの本を書いていたのは2012年ごろのことですが、同じ時期に家族でシンガポールに移住しました。移住しようと思った理由の一つは、子どもの教育です。

僕は受験競争にどっぷり浸かって、子ども時代を過ごしてしまいました。だから、娘には20歳くらいまでに自分がやりたいことを見つけられるような教育を受けてもらいたいなと思ったのです。

それで、いろいろと小学校の教育などを調べるうち、シンガポールがベストだろうと思いました。

コメント

注目のコメント

• 大内 宏貴

  ビスポークパートナー株式会社 代表取締役

  ・2018年06月27日

  ムーギーさんが言ってましたが、合意形成のためのコミュニケーション能力で大切なのは、反論された時にそこから冷静に建設的に議論を発展させる「知的耐久性」だということでしょうね。
  
  どうしても、日本にいると自分の意見と違う意見を単に感情的にこきおろしがちになりますが、これに対してちゃんと議論する習慣がある人は自分の視点や価値観を押しつけず、一旦相手の意見を受け止める心の余裕がありますよね。だからこそ、多くのバラバラな意見を纏めて合意にこぎつけることができるんだ、と。
  
  そういう意味で、チャレンジするシンガポールの教育は後者の人間を作ることを目指しているのかな、と思います。
• 伊藤 たかえ

  国民民主党副幹事長 参議院議員

  ・2018年06月27日

  戦略とは、戦いに勝つ為ではなく、戦いを省略する為にあるもの。シンガポール、まさに戦略的な国づくりです。
  
  『仲間を作る、友人と補完関係を築くというのがシンガポールの教育です。「戦わず、仲間にしろ」ということです。』
• 藤岡 頼光

  QQEnglish 代表取締役

  ・2018年06月27日

  「競争するのではなく仲間を作る」海外でビジネスをしていると本当にそう思います。
  競争相手に勝っても意味がありません。仲間を増やすことが海外で生き残るコツのような気がします。戦いに勝っても存在できなくなってしまっては意味がないからです。
  これからの日本人は国内に留まっているだけでなく海外に出て行く必要があります。そして国内にいても海外からもどんどん外国人がきます。
  そんな中で生きていかなければならない世代に必要な教育は今までと同じではないと思います。
  違いを尊重して考える力をつける。これからの日本に必要な教育だと思います。
  良い記事でした。