[チューリヒ 30日 ロイター] - 最新の世論調査の結果によると、6月10日に行われる国民投票では、スイス国立銀行(中央銀行)にのみ通貨創造を認める「ソブリンマネー」構想が否決される見通し。同構想は民間銀行の融資に伴う電子マネーの創造を禁じるもので、中銀や議会、政府が反対している。

調査会社gfs.bernは5月15─23日に1411人を対象に調査を実施。30日に結果を公表した。

調査では、54%が反対、34%が賛成、12%が未定またはどちらとも言えないと回答。誤差は2.7%ポイント。

5月4日に公表された前回調査の結果は、反対が49%、賛成が35%だった。

スイス中銀のジョルダン総裁は先に、ソブリンマネー構想を導入する場合、スイスは「不必要で危険な実験」に足を踏み入れるリスクを冒すことになると警告している。