二転三転するトランプと金正恩。米朝会談のシナリオを整理する

2018/5/28

いつになく腰が低い北朝鮮

歴史的な首脳会談は本当に実現するのか。
米朝首脳会談をめぐる動きが二転三転している。一度はドナルド・トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩委員長に中止を通告したものの、その後、各国の駆け引きが激化。
北朝は中止通告の翌日の5月25日、いつになく低姿勢で殊勝な声明を発表。中止は「遺憾」だとし、「首脳会談は切実に必要だ」「いつでも、どこでも」対話をする用意があるとした。
さらにその翌日、電撃的に南北首脳会談が行われたことが事後に発表され、金正恩は「完全な非核化」への決意を改めて表明。トランプも、当初の予定どおりシンガポールで6月12日に米朝首脳会談が行われる可能性にふたたび言及している。