[東京 18日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の110円後半。正午過ぎに一瞬111円台に乗せたものの、上昇の勢いは強まらず、午後は110円後半で次の材料待ちとなった。

午後のドルはしばらく110.90円台で膠着した後、米長期金利の低下を眺めて110.80円台に下落した。「111円を抜けた後、上方向に走らなかったので、とりあえず手仕舞いという感じ」(外為アナリスト)という。

米長期金利の上昇がドルのサポートとなっている。来週は総額990億ドル規模の米債の入札が予定されており、需給的に米金利が上がりやすい状況。そのため、週末ではあるものの「ドルにポジション調整売りは入らず、再び上値を試すのではないか」(同)との見方が出ていた。

<午前のドルはじり高> 

午前7時台、米中通商協議で、米国の対中貿易赤字を削減するため、中国が米国産品の輸入拡大などを提案したと伝わり、110.70円台で推移していたドルは110.86円まで上昇した。その後、いったん利益確定売りに押されて弱含んだが、午前8時半頃からほぼ一本調子の上昇となり、110.99円まで上値を伸ばした。正午過ぎに111.005円まで上昇した。

この間、米10年国債利回りは3.1279%(ビッドサイド)まで上昇し、ドル買い安心感を誘った。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 110.83/85 1.1810/14 130.91/95

午前9時現在 110.84/86 1.1787/91 130.67/71

NY午後5時 110.76/78 1.1793/97 130.61/70

(為替マーケットチーム)