スルガ銀:営業至上、審査振り切る-成長苦闘「不正の温床」と海外の声
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注目のコメント
『営業現場で融資実行至上主義がはびこり、難色を示す審査部担当者を営業幹部が恫喝するなど「コンプライアンス不在の状態にあった」と指摘した。』
儲けなきゃいけないのはそれはそうですが、貪欲に儲けることと禁じ手に手を染めてまで儲けることは違います。激しいプレーとラフプレーは違う日大のアメフト部の例と一緒です。
神戸製鋼といい、スルガ銀行といい、みんなくたびれちゃっているんでしょうか。。。いったい日本、どうしちゃったんでしょうね。融資先が本来融資を受ける能力が無いことをわかっているのに、銀行員の目先の成績の為に融資するっていうのは、融資先にとっては親切でもなんでもなく、まさに地獄に突き落とす行為ですからね。
客が改竄を隠していて気付かず融資したと言うならともかく、わかってて融資したんなら明らかに銀行側に悪意があります。
未だに被害者ヅラするとは厚かましいにも程がある。
アナリストは「今後さらに多くのスキャンダルが露見すると思うが、ガバナンス改革は急速に進んでいく。皮肉なことに今スキャンダルが多く出てくるほど、将来への懸念は減る」と話しているそうですが、そりゃスルガ銀行が罪を認めて反省したらの話でしょうよ。この問題の本質は、丼勘定とユニバーサルサービスつまり受益者からお金をきちんと取っていないことにある。1円貯金を趣味とする人がいる。それを良きこととして受け入れる社会風潮がある。銀行は1000円とか1万円とかの預金者を高額預金者と平等に扱う。で、本当の超大金持ちだけは店舗ではなく外交が出向く。店舗維持費用は高額だが、各銀行一律の定期預金金利の低さで集めて、国債買ってその差益でコストを回収していた。銀行顧客には三クラスターいて、庶民とそこそこの小金持ちと大金持ち。で庶民はATM使い放題で元が取れる。大金持ちは顧客を個人ごとに管理していて、預金金利なんかも優遇してよしなにやる。1000万円くらいの小金持ちの定期預金と国債金利の鞘抜きで庶民の赤を相殺していた。
今、彼らがやるべきことは、あるいはやるべきだったことは、顧客クラスターごとのサービスの切り分け。でも彼らは一部の外交担当大金持ちを除いて、あとはブラックボックス。各顧客別収支管理ができない。そこでマイナス金利。丼でやってきたことのつけ。Citi Bankを観よ。なんと清々しい顧客差別。Citi Singaporeは2500万円預金入れないと口座作れない。日本だと差別だと騒ぎ立てる。
貸す方も同じ。担保主義の脱却が叫ばれて何十年とたっても未だに、担保か固いサラリーマン住宅ローンにしか貸さない担保至上主義。与信能力はサラ金に圧倒的に劣る。でも低金利で住宅ローンも利ざやがほぼゼロのレッドオーシャン。しかもサラリーマンの終身雇用幻想が崩れて不良債権頻出。
じゃあ企業再生はどうかというと、特に地方銀行のような鼻高々なエリート銀行員はターンアラウンドの土臭いリアリティを知らないし、知っていてもディールメークできない。
キラリと光るビジネスモデルがないとこれだけ多くの銀行と銀行員を社会として抱えていくことは難しい。