メンタルヘルス不調者の休職・復職の実践的対策とは
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すでに追い詰められて擦り切れた人を産業医が助けられるとは思えない。
職場での様子や勤務状況をさらっとなでて、休みなさいと言うだけ。確かに職場・本人間に第3者として介入して客観性をもたらす効果はあるけど、医師としての専門性は発揮されていない。
メンタル不調は、忙しさや個人の追い詰められ感だけじゃなく、助け合いやお互いに目配りしあうチームワークの欠如といった組織的要因も大きい。そこに産業医は切り込めない。自分自身、身をもって体験したことを記します。
この記事では3つのポイントが示されています。
しかし、実際にはあと2つポイントがあるのです。
1つは産業医と主治医との信頼関係
産業医が必ずしもメンタルのことを良く知っているわけでもないことと、産業医はあくまでも会社側の人間。メンタルダウンした従業員の100%味方ではないのです。
となると、主治医との関係が大切なのです。
上手くいくときは、互いに連絡を緊密にして、どうしていくのか相互に提案しながら進めることで、復職への道もつくのです。
しかし、悪化すると、互いに言いがかりになったり、最悪のケースでは、復職の判定に必要な期間と復職期限とがアンマッチになって結果として会社を退職したケースもあります。
もう1つはカウンセラーやコーチが関わっているかどうか。
医師だけで解決することはもはやメンタル問題では難しいと言えます。臨床心理士とか産業カウンセラー、場合によってはメンタルコーチが適切に関わることが重要なのです。
医師は時間のこともあるし、互いの立場をどうしても出してしまいがち。もちろんカウンセラーやコーチも立場はあるけど、基本はクライアントの立場に立つこと。
クライアントであるメンタルダウンした人に一番寄り添えるのは、上司・同僚・医師ではなく、今は、カウンセラーであり、コーチである。
これは自分は、今、こうやって経験談として書けるまでに復帰できた最大の要因です。
どうしても会社と医師だけでは、根本のところに立ち帰ることができない。どうしても対処に終始してしまう。
会社や家庭での人間関係、過去の出来事の意味付け、などなどこれらの問題は会社や医師ではそう簡単には解決できない。もちろん、認知行動療法や対人関係療法を駆使できる医師が担当なら、カウンセラーは必要としないこともできるけど、そうはいない。
しかも、もっと劇的な結果を求めるのであれば、コーチの存在は大きい。
徹底的にクライアントに寄り添って、そこから信頼関係を築いて、クライアントの本当の問題を見つけて、解決を二人三脚で見出していく。
この立場を持つ人が適切に関わることができれば劇的に変わるのだが、残念ながら、会社や医師がこのことを理解できるのか?そして、そんなメンタル問題に適切に関われるコーチがどれだけ要るのか?
そんな問題が横たわっている。