【スタンフォード式】クリエイティブな人はどこが違うのか
2018/5/6
情熱がある人は2割以下
──「これは自らの天職だ」と感じるには、その仕事に対する情熱が欠かせません。仕事に対する情熱とは、見つけるものなのでしょうか、育てるものなのでしょうか。
初めから持っているというより時間をかけて育てるものだと思います。
スタンフォードには思春期のリサーチを行う研究センターがありますが、同センターのディレクターであるウィリアム・デイモンが『The Path to Purpose: Helping Our Children Find Their Calling in Life』という本を執筆しています。
子どもたちが有意義な人生を送るには、天職を見つけるには何が必要なのか、についての本です。
彼の研究によると、全体の20パーセント以下の人しか自分のしたいことを体系づけるような情熱を持っていませんでした。
若くして情熱を持った人たち、その情熱が本物だった人たちの多くはダンサー、シンガー、パフォーマーなどアートに打ち込む人たちでした。そうした若者は早いうちから「それが自分のやりたいことだ」とわかっていたのです。いくら大変でも、それをやりたいという情熱があるのです。
その他の80パーセントの若者は、「あなたの情熱は何?」と聞かれても、「わからない」と言います。多くの人が「興味のあることはたくさんあるけれども、どれに情熱があるかと言われればわからない」と答えています。
つまり、ほとんどの人は、「自分が何に情熱を持っているか」はわかっていないのです。ですから、情熱を持っていないと自分はまともではない、おかしいと思う必要はありません。
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この連載について
現代のリーダーには、2種類の力が求められている。猛烈に働き、ビジョンで人を引きつけるのが「白いリーダー力」だとすれば、清濁合わせ飲みながら、アナログな人間関係の中で人を動かすのが「黒いリーダー力」だ。本特集では、さまざまな組織を牽引してきたプロフェッショナルたちが集結。今、求められるリーダー力について、「白黒両面」から語り尽くす。
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