[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米事務機器大手ゼロックス<XRX.N>のロバート・キーガン会長は26日、富士フイルムホールディングス<4901.T>との間で経営統合を巡る交渉を再開したと米裁判所に対し明らかにした。関係筋が話した。

別の関係筋によると、2社はゼロックス株主への金銭的配慮を引き上げる方向で協議しているという。

ゼロックスはコメントを控えた。富士フイルムは、ゼロックスから再交渉の要請があったことを認めた。

ゼロックスは、同社取締役会の意見を無視して富士フイルムへの身売り交渉を進めたとして、大株主である実業家のダーウィン・ディーソン氏から訴えられている。キーガン会長はこの裁判の法廷審問に出席した。

富士フイルムは1月、ゼロックスを買収して合弁子会社の富士ゼロックスと経営統合することで合意した。だが、著名投資家のカール・アイカーン氏やディーソン氏などゼロックスの大株主は、合意が富士フイルムに有利な内容だとして身売りに反対。ディーソン氏はゼロックスの取締役会メンバーの入れ替えを求めている。

同氏からのコメントは得られていない。

ディーソン氏は、統合計画に対する代替案を示している。アイカーン氏は26日、この計画を支持する内容のツイートを投稿した。[nL3N1RU6IR]

審問は27日に再開する。