[東京 27日 ロイター] - 総務省が27日発表した3月の完全失業率(季節調整値)は2.5%となり、前月と同水準だった。厚生労働省が発表した同月の有効求人倍率(季節調整値)は1.59倍で、前月の1.58倍から上昇した。

完全失業率はロイターの事前予測調査で2.5%と予想されていた。

季節調整値でみた3月の就業者は前月比48万人増の6694万人。完全失業者は同4万人増の173万人。非労働力人口は同55万人減の4229万人となった。この結果、完全失業率は2.5%と前月から横ばいとなり、約25年ぶりの低水準での推移を続けている。

就業者数や正規の職員・従業員数が増加を続ける中で、15━64歳の就業率も76.2%と過去最高となっており、総務省では「雇用情勢は着実に改善している」と判断している。

また、2017年度の完全失業率は平均で2.7%となり、前年に比べて0.3%ポイント低下。1993年以来、24年ぶりの低水準となった。

有効求人倍率は、ロイターの事前予測調査で1.59倍が見込まれており、結果はこれと同水準だった。有効求人数は前月比0.6%減、有効求職者数は同1.0%減だった。

新規求人倍率は2.41倍と前月から上昇した。

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