[ソウル 26日 ロイター] - 韓国の大統領府は26日、27日の南北首脳会談について、金正恩朝鮮労働党委員長が軍事境界線を越えて韓国側に入り、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と対面すると明らかにした。

韓国大統領の秘書室長を務めるイム・ジョンソク氏は記者ブリーフィングで、両首脳は対面後、韓国の儀礼兵の護衛の下、首脳会談が開かれる板門店で歓迎式典に出席すると説明した。

イム氏は「今回の首脳会談は何よりも非核化と恒久的な平和の確立に焦点を当てる」と説明。「北朝鮮側も非核化と平和が重要だと認識していることから軍の主要幹部が派遣される、と考えている」と述べた。

両首脳は0030GMT(現地時間午前9時30分、日本時間同じ)に対面し、公式会談は0130GMT(同午前10時30分)に「平和の家」で開始される。

午前の会談後、両首脳は個別に昼食をとり、午後には記念植樹式を行う。植樹式では、両国がそれぞれの山と川から運んだ土と水を使い、「平和と繁栄」を象徴する松の木を植える。

会談終了後には共同合意文書を発表する。

その後、韓国側で夕食をとり、ビデオクリップを鑑賞して会談を終える予定。

金委員長に随行するのは9人で、委員長の妹の金与正党第1副部長、形式的な国家元首である金永南最高人民会議常任委員長のほか、金英哲党副委員長、崔輝国家体育指導委員長、李洙ヨン党副委員長、李明秀朝鮮人民軍総参謀長、朴永植人民武力相、李容浩外相、李善権祖国平和統一委員長となる。

韓国側の随行員は宋永武国防相、康京和外相、趙明均統一相を含む7人。

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