[25日 ロイター] - 米クレジットカード大手ビザ<V.N>が公表した第2・四半期(1─3月)決算は、利益が予想を上回った。世界景気の復調でクレジットカードの利用が増えたことが要因。

同社はまた、通年の利益見通しを引き上げた。

決算を受け、ビザの株価は引け後の取引で2.7%上昇した。

第2・四半期のカード決済総額(恒常ドルベース)は11%増の1兆9900億ドル。このうち米国は約43%を占めた。

米国での消費拡大と原油高に伴うガソリン価格の上昇がカード決済の増加につながった。

純営業収入は13%増の50億7000万ドル。

純利益は26億1000万ドルと、前年同期の4億3000万ドルから大幅に増加。クラスA株1株当たりの利益は1.11ドル、前年同期の0.18ドルから増えた。

トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想平均は、1株利益が1.02ドルだった。

ビザは通年の調整後利益見通しを上方修正し、伸び率が20%台半ばの上限になると予想した。

第2・四半期の営業経費は4%増の17億4000万ドル。

第3・四半期については、費用が2桁の増加を示すと予想。人件費や投資拡大に加え、6―7月にロシアで開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)の公式パートナーであることで費用がかさむとした。

*内容を追加しました。