[ロンドン 23日 ロイター] - IHSマークイットが発表した4月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は55.2で、14カ月ぶり低水準だった3月と同じだった。市場予想の54.9は上回った。

IHSマークイットの首席エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「依然として堅調」と述べ、第2・四半期の成長率は0.6%になることを示していると説明。これは、ロイター調査に沿った水準となる。

キャピタル・エコノミクスのジャック・アレン氏は「ユーロ高、欧州中央銀行(ECB)政策による後押しが縮小する可能性、保護主義への懸念は、経済に深刻な影響をもたらしていないことが示唆された」と述べた。

サービス部門PMI速報値は3月の54.9から55.0に上昇。予想の54.6を上回った。

需要増への対応で採用は2007年末以来の伸びとなり、雇用のサブ指数は54.1から55.0に上昇した。

製造業PMI速報値は56.0で14カ月ぶり低水準。3月の56.6から低下した。予想中央値は56.1。生産指数は17カ月ぶり低水準の55.8で、3月の55.9から低下した。

新規輸出受注はユーロ高が影響し18カ月ぶり低水準の53.7で、3月の54.8から低下した。

INGのバート・コリン氏は、ユーロ圏外からの新規受注も鈍化しているとし、ユーロ高の影響は大きいとの見解を示した。

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