[東京 23日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は23日までに米CNBCテレビのインタビューに応じ、2%の物価安定目標達成まで緩和的な金融政策を続ける考えを改めて示した。全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)が前年比1.0%程度上昇している一方、エネルギーも除いたコアコアCPIは同0.5%程度の上昇にとどまっている現状を踏まえ、物価目標の達成には「まだ長い道のりが残されている」と指摘した。

今年1月の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」は、物価達成時期について「2019年度頃になる可能性が高い」としている。

黒田総裁はインタビューで「(達成時期は)あくまで見通しだ。アップサイドリスクよりもダウンサイドリスクの方が大きいと考える政策委員会のメンバーもいる」と述べた。

(梅川崇)