「全米最優秀女子高生」に問われる5つの力

2018/4/30
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたちが、時代を切り取るテーマについて見解を述べる連載「イノベーターズ・トーク」。
第135回(全5回)は、ライフコーチとして全米、日本各地で子育て、キャリア構築などの講演会やワークショップを行っているボーク重子氏が登場する。
ボーク氏はロンドンの大学院で現代美術史の修士号を取得後、結婚を機に1998年、ワシントンDCに移住。娘を出産した後、「娘スカイには自分で人生を切り開き、自分らしく強く生きて欲しい」という願いを胸に最高の子育て法を追求した。
さまざまなリサーチを経て、「考える力」と「心の強さ」を一緒に育むアメリカのエリート教育にたどり着く。
そして2017年、娘のスカイさんは全米の女子高生が知性、才能、リーダーシップ力を競う大学奨学金コンクールの「全米最優秀女子高生 The Distinguished Young Women of America Scholarship」で優勝した。
同コンクールは全米の高校生に贈られる賞の中で、最も名誉と歴史があるものの一つ。アジア系の優勝は極めて稀なこともあり、全米のメディアで大きな話題となったという。
ボーク氏自身のキャリアは、専業主婦を経て「アジアの美しさを伝えたい」という長年の夢を叶え2004年にアートギャラリー をワシントンDCにオープン。
成功するのが非常に困難なアートの世界において、中国現代アートの台頭という後押しもあり、米副大統領夫人や美術館などのVIPを顧客に持つアメリカのトップギャラリストの仲間入りを果たす。
2006年にはワシントンDCでの文化貢献度を評価され、当時上院議員だったオバマ元大統領らと一緒に「ワシントンの美しい25人」に選ばれた。
現在はアートビジネスに加え、子育て法などを教えるライフコーチとして日米両国で活動するボーク氏に、英才教育とは異なる、全米トップスクールに共通する最高の教育法、そして考える力を養う子育て法を聞いた──。