[アテネ 18日 ロイター] - ギリシャ中央銀行のストゥルナラス総裁は18日、ギリシャ国債の格付けが国際支援脱却後も投機的(ジャンク)等級にとどまった場合でも、引き続きオペ(公開市場操作)の担保として受け入れるよう欧州中央銀行(ECB)に求めた。

ECBはジャンク債を受け入れていないが、2016年にギリシャ国債を適格担保要件の適用除外とした。国際金融支援を受けていることが適用除外の条件の一つだが、ギリシャは8月に支援脱却が見込まれている。

ストゥルナラス氏はロンドン大学での講演で「ギリシャ国債の格付け改善が今後数カ月の主な課題だ。格上げされればギリシャは(支援)プログラム終了後に本格的な市場復帰が可能になる」と述べた。

そのために欧州諸国がこれまでに約束した中期的な債務負担軽減策を明確にし、ギリシャに残っている資本規制を支援終了後に撤廃すべきと指摘した。

支援脱却前に国債を発行して手元資金に余裕を持たせておく必要があると強調し、ECBがギリシャ国債をこれまで通り担保として受け入れれば助けになると語った。

「ECB(から借り入れ)とレポ取引の両方でギリシャ銀の資金調達コストが下がる」とし「国債の格付けが投資適格級を大幅に下回っている間は、適格担保要件の適用除外とすることが望ましい」と述べた。