漫画著作権保護へ政府対策 海賊版サイト遮断促す
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官邸でのネット海賊版対策に関する知財本部・犯罪対策閣僚会議に出席してまいりました。
首相以下、全閣僚と論議し、サイトブロッキングに関する政府方針が決定されました。
方針は以下のとおり。
1.法制度を整備する。
2.それまでの緊急避難としてのブロッキングについて、政府(総務省、法務省、警察庁を含む)は「違法性が阻却される」との解釈を示す。
3.これを受けてISP+コンテンツら民間の対応を進めるタスクフォースを作る。
ブロッキングについて政府は法的リスクを負い、ゴーサインを出す。
ただし、民間に対しては要請も行政指導もしない。
ISP+コンテンツら民間側で対応を決める。その場を用意する。
--これが決定です。いま政府の取り得る措置であり、民間も飲めるソリューションでしょう。
自制的だと考えます。
ぼくの役割はコンテンツ・権利者側と通信・ISP側の両サイドの声+ネット上の意見を政府・政権に届け、必要な場を用意することですが、それがとりあえず作用したと思います。
これを受けタスクフォースを早急に設置し、アクションを考えることが民間に投げられたボールです。
その主役はISPであり、ISPがどう判断・対応するかです。
今回の決定で大事なのは法制度を整備するという点であり、これは憲法学者はじめ有識者や関係者の意見を糾合して設計してもらう必要があります。
ひとまず政府決定がなされたので、それを受けての新しい場面となります。
取り急ぎ報告まで。今となっては、日本を牽引しているのは漫画です。
私はフィリピンのセブ島にいますが、フィリピン人が日本に興味を持つきっかけは、トヨタでもソニーでもなく漫画です。
著作権の保護も重要ですが、広めていく政策も必要だと思います。