民泊エアビーが旅行会社(OTA)に挑戦状、ホテル予約の格安な手数料で波乱の予感、小規模宿泊施設に公開レターも 【外電コラム】
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この動きは予想していました。
闇民泊を世界で撲滅する動きが加速しています。
これにより、今までの売上を上げる事が出来なくなったエアビーが今回の動きになった理由の一つだと思います。
以前、私もEUのホテル協会の会議に参加し、
闇民泊撲滅を共通の目的として共有して来ました。
その成果が現れて来たと思います。
今回のエアビーの動きは、
手数料をじわじわと上げて来た既存OTAを脅かす事は必至です。
国内の大手旅行代理店には存在を脅かす程の大打撃を与えるでしょう。
また、今までOTA経由からの宿泊施設の評価は、
宿泊者によるクチコミで一方的に評価されていたのですが、
エアビーの導入している宿側からの相互評価により今まで以上に客観的なものになって来ると思います。
旅行代理店の皆さん、今度はあなた達の出番です!
注目のコメント
いよいよ全面戦争に突入。
B.comがAI化を進めているのは対Airbnbも念頭に入れてのことでしょう。小規模宿泊施設はスケールメリットを取れないのでコストがかかり過ぎてしまいます。Bはこれらの施設に人件費をかけてサポートすることができないのです。したがって本来なら高いコミッションを取るべきセグメントなのですが取れないというのが悩み。
それをAI化でコスト減させるのが目的だと思います。
Airbnbの悩みは民泊は各国で法的に不安定なこと。安定して収益をあげていくためには事業として宿泊経営をしているセグメントを取りに行くことが必要。しかし利幅を大きく取れる高級ホテルセグメントには客層、システム、理念的に入りにくいので今後の戦場は小規模宿泊施設、旅館、ゲストハウスなどの領域になると思います。
さてコミッションについてですが、コミッションが高すぎると批判を受ける外資系OTAですが、下がる方向にはいかないです。むしろ上がる方向に行くでしょう。
個人的意見ですが、2019年度にむけて景気の減速が起きると思っています。そうなるとコミッション払っても、客室が埋まることの方をほとんどの施設は選択します。コミッションが安ければいいというのは間違いで、適正なコミッションでいっぱい送客してほしいというのが宿泊施設が希望するところです。コミッションの料率よりも送客力のあるなしが決め手になります。例えコミッションが0%でも送客できなければ意味がありませんから。そう考えると今後Airbnbはよりマーケティングに力を入れてキーワードをGoogleから買わなければならなくなり、コストが上がります。このお金をどこから持ってくるのか?上場も近いかもしれませんね。いよいよ、手数料の話が表だってきました。
以前から、国内外で手数料の違いを理解していた宿泊施設は、OTAだけでなくエアビーにも掲載していたところが少なくありませんでした。あくまで、ひっそり。。。それが、一変した状況です。
一方で、Booking.comのように民泊を1カテゴリとして掲載するOTAもあります。楽天トラベルも、そうするということを発表しています。
エアビーがOTA化する中、世界でOTAの戦いが熾烈をきわめそうです。エアビーのアクションは非常に戦略的なニオイがしてつい「ふむふむ」と頷いてしまう。東京においては2020のオリピックをマイルストーンに今後も数々の動きを示してくるのでしょう。
エージェントの手数料はホテル運営には大きな課題。環境的要因から今後もOTAの力は増していくのが自然ですし、ホテル側が受ける恩恵も随分大きいとも感じています。
しかしながら、AGT手数料、クレジット手数料、消費税、宿泊税等々差し引くと、ゲストからいただく代金も決済の時点で20%くらいは取られてしまいます。
ホテルに対する各AGTの手数料率はエアラインやレンタカーと比べても高いですし、決して大きくはないAGTでもそれなりな手数料を請求してくることは、いかがなものか?とも思います。
手数料率の高騰は、最終的にはゲストに跳ね返ってきてしまいますから、このアクションが業界に一石を投じ、ホテル・AGT・ゲスト(ユーザー)に取って、より良い方向へ進むことを願っています。