全国の販売店、初売り 手応え十分
2014/01/06, 日刊自動車新聞
出足好調―全国各地の販売店で行われた「初売り」は、例年以上の盛況となった。新型車や人気車種を目当てに来場が増加、消費増税前に購入しようと成約に結びつくケースも多く見られた。とくに駆け込み需要については「お客様から消費税の話が出る」「ユーザーの動きがいい」といった声が多く手応えを感じている様子だ。4月以降の反動減への危機感もあるが、今年最初の”商戦”は順調な滑り出しとなったようだ。
ホンダカーズ札幌中央(髙田靖久社長)は「初ホンダ2014」を2日から3日間、アクセスサッポロで開いた。初日のオープンから多くの来場者が訪れ、活発な商談を展開した。新型軽自動車のNシリーズ第4弾「N―WGN(エヌワゴン)」始めフィット、オデッセイ、ヴェゼルなどのニューモデルを一堂に展示。餅つき大会やキャラクターショーで家族連れ客の来場を促進した。
「今年も前年比2桁増の新車販売が目標」(髙田社長)とし、今回のイベントで駆け込み需要の取り込みを図り、今後の新車増販に向け好スタートを切った。
東京日産(菊地文夫社長)は3日から初売りを開始。八王子みなみ野店では昨年の初日に比べて来店客が10%以上増えたとしているほか、他メーカーの顧客の来店が目立ったという。坂場典昭店長は「例年の初売りイベントは、日産ユーザーの顧客満足度を高める狙いが大きいが、増税を控えている今年はより商談に近い形となっているのではないか」と分析。
また「初売りセールに来店が流れるため、例年は年末の来店数および成約数が減少する傾向がある。ただ今回の年末はエクストレイルの新型車効果もあったほか、セレナやノートを柱に、前年同期に比べ販売が伸びた」という。
関東マツダ(西山雷大社長)は3日から初売りをスタート。昨年11月にリニューアルした洗足店には、初日から新規客および既納客が例年以上に多く足を運んだ。新規客ではアクセラやCX―5などへの注目度が高い。また、既納客は3月までの車検・点検該当客へ早めに案内をし、消費税アップ前の代替を促進していることも理由の一つと見られる。
「消費税が上がることをお客様の方から話される。3月登録がすでにギリギリの車種を検討していた方は、急いで決めていかれる方も出ている」(垣本紀雄店長)と、消費増税前の活発な動きを感じていた。
3~5日に県下20拠点で初売りフェアを開催した三重日産(岩井純朗社長)。正月三が日にフェアを開始するのは今回が初めて。
「新型車投入のタイミングと、年末年始のメーカーの精力的なTVコマーシャルも加わり、3日のオープン直後から来場数は順調。今月、来月発売の新型車の問い合わせも多い」「さらにサービスの受付も告知したため、一般整備・点検の予約も年末から多数いただいた」(鈴鹿中央通り店・宮崎隆裕店長)と既納客にも好評だった。
国産、輸入車を幅広く手掛けるクスハラ自動車(楠原光一会長兼社長、三重県鈴鹿市)は元旦から初売りを行っている。今年も連日300組前後が来場。空くじなしの抽選会を実施していることもあり、すでにフェア開催の認知度も高い。「昨秋以降、来場者数、成約数とも約3割増で推移している。新年早々、下見をかねた来店者が増えているようだ」(楠原社長)と、駆け込み需要によりユーザーの動きは例年より早いと見る。車検予約も1日当たり50件と、例年の2割超増を獲得している。
大阪ダイハツ(三宮清士社長)は3日から初売り展示会を開催した。全国のダイハツディーラーでの一斉初売りに合わせたもので、各店とも来店者で賑わった。東大阪店でも来場、成約とも順調に伸長し、3日は1日で9台を受注する実績を残した。小林寿嗣店長は「昨秋発売の『タント』の勢いが続いている。年末年始の大量のテレビCM効果や消費増税前の駆け込み需要もあり、ユーザーの動きは良いと感じている。当面は人気は衰えないのではないか」と話している。
日産大阪(古田興司社長)は、相次ぐ新型車の投入に加え消費増税前の駆け込み需要も見込めることから、例年よりも早い3日から営業を開始した。
福袋プレゼントなどの正月らしいイベントで来店促進を図り、新型「エクストレイル」や昨年末に一部改良した「セレナ」「ノート」などを訴求した。初日から多くの来場者で賑わい、受注は昨年を上回る勢いだという。
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