イオン、業績好調を受け若手従業員と株主に還元へ

［東京　２日　ロイター］ - イオン<8267.T>は２日、２０１８年２月期連結業績の上方修正を受けて、従業員と株主に還元する方針を発表した。グループの若手従業員約８万人とパート従業員約１２万人の計２０万人に、１人につき１万円を支給する。また、１９年２月期の増配も実施する計画だ。

イオンは、総合スーパー（ＧＭＳ）の改善やコスト削減により、３月２８日に１８年２月期連結業績予想の上方修正を行った。その際、純利益予想は２１０億円としていたが、従業員への還元を実施しても、２４０億円程度にさらに上振れる見通しだという。

(清水律子)

コメント

注目のコメント

• 椎名 則夫

  証券アナリスト

  ・2018年04月02日

  イオンが業績の上振れを原資に従業員と株主に還元すると発表しました。日本経済の労働分配率の低下が指摘されて久しいですので、今回の動きはまずは歓迎すべきでしょう。
  ちなみにイオンは3月28日に、GMS・SM・国際事業の業績の上振れと営業外損益の改善を理由として2018年2月期の当期純利益を従来予想の150億円から210億円に引き上げています。しかし実際にはさらに着地が上振れている模様で、今回の従業員還元20億円相当を加味しても240億円になるとのことです。
  ちなみにイオンリテールの定期昇給を含む正社員の賃上げ率は+2.3％、パート時給は+2.7％になりますので、おそらく従業員全体で実手取りが上乗せになると解釈できそうです。
  イオンの当期純利益が240億円で良いのかどうかは、議論の余地があります。体質改善と従業員への還元が好循環に入ることを期待したいですね。
• 市川 雄介

  Advantage Partners, Inc Partner

  ・2018年04月02日

  20万人いると、1万円配っても20億になるし、10万円配ったら純利益予想の240億は吹っ飛んでしまうので、従業員の多いビジネスは大変だと思う。
• 今野 勇司

  化学・生物出身のVR・スマホ系エンジニア

  ・2018年04月02日

  パートのおばちゃんの従業員満足度は高いと思う。
  何年も続けてる人多いし。