[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の105円後半。おおむね次の材料待ちだが、午後、日経平均がマイナス圏に沈んだところで下げが強まる場面があった。

正午以降、ドルはしばらく106円付近で小動きが続いていたが、午後2時過ぎ、日経平均の軟化に連られる形で下落。105.79円と、きょうの安値をつけた。

国会で19日に森友文書問題に関する集中審議が行われること、麻生太郎財務相がアルゼンチンで行われる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席しないこと、衆院が16日に日銀正副総裁人事などの国会同意人事案を承認することなどがそれぞれ伝わったが、相場への影響は見られなかった。

市場からは、各国政治の影響で混乱気味との声も出ている。

13日、トランプ政権が中国からの輸入品のうち最大600億ドルに相当する製品に関税を課すことを計画していることが伝わったほか、米ホワイトハウスが14日、トランプ政権が中国に貿易黒字を1000億ドル削減するよう求めていることを明らかした。貿易戦争激化への警戒感からリスク回避的に円が買われやすい。

市場では「交渉の初期段階なので高い球を投げておいて、今後もう少し現実路線に歩み寄る可能性もあるだろう。このまま円が買われ続けるかはそれ次第」(都銀)との声があった。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 105.91/93 1.2372/76 131.06/10

午前9時現在 106.15/17 1.2373/77 131.35/39

NY午後5時 106.32/33 1.2365/69 131.49/53

(為替マーケットチーム)