労働力不足なのに低調だった春闘のベア〜なぜ儲かっても賃上げしないのか
コメント
選択しているユーザー
企業の業績が、売り上げアップを伴った付加価値額の向上であれば、賃上げもある程度可能。
しかし、デフレが続いた影響で、日本企業は価格アップではなくコストと経費の低減で収益を確保している。
つまり、売上高人件費比率は上昇し、同時に営業利益も向上するという不思議な状況になっている。
もし今、リーマンショック級のリセッションが来ると、高価格商品やサービスが売れなくなり、売上高人件費比率が急上昇、かつ営業利益は急減する。
人員削減による人件費削減ができないことによる、雪隠詰め寸前の状況を経験している日本企業は、簡単に賃上げは出来ない。
不景気時は、国は助けてくれないので自ら生き残る道を探るしかない。
唯一の策は、製品価格やサービス価格をアップすること。この循環の先に初めて、賃金を上げる準備が整うのです。
注目のコメント
労働力不足なのに春闘3%未達は企業体質の変化に原因
「ベアが昨年より良かった」という報道が多いようですが、これだけ労働力不足なのに、しかも企業収益が好調なのに、定期昇給を除くベアが1%以下の企業が多いですね。
昔の日本企業は従業員の共同体だったので、儲かれば賃上げをしたのに、今の日本企業は株主の金儲けの道具ですから、「儲かっているのだから賃上げをしろ」は通じないのですね。
「労働力不足だから賃上げをしろ」も、非正規労働者に関しては通じますが、正社員については「賃上げしなくても社員が辞めるわけでも無いですから」で終わりですね。
もっとも、ワーキング・プアの時給が上がり、中小企業は賃上げしないと人が集まらないので賃上げをし、大企業があまり賃上げをしないと、結果として同一労働同一賃金に近づくのは、良いことだと言えるでしょう。前向きに捉えましょう(笑)。折半してる厚生年金などの社会保険料がどんどん上がってるから雇用者が正社員に払っている額は年々上がっている。
なので雇用者から見ればベアは毎年結構な額で行っている。
そもそも労働力不足で賃金が上がるのは、成長している会社でかつ辞めてほしくない替えにきかない人材だけで、上がらないってことはガチャガチャ言うなら辞めてもらっていい構わないということだろう。
コンビニやファーストフードは現にそれで外国人にどんどん入れ替わっている。