[ワシントン 14日 ロイター] - 米労働省が14日発表した2月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.2%上昇と、市場予想の0.1%上昇を上回った。サービスが値上がりし、全体水準を押し上げた。

1月は0.4%上昇していた。

2月の前年同月比は2.8%上昇し、市場予想と一致した。1月は2.7%上昇だった。

食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア物価は前月比0.4%上昇した。1月も0.4%上昇していた。2月の前年同月比は2.7%上昇し、2014年8月以来の大幅な伸びとなった。1月は2.5%上昇していた。

コアPPIが底堅く伸びたことは、消費者物価が今後、勢いを増すとの見方を後押しする。エコノミストらは、労働市場の引き締まりとドル安、1兆5000億ドル規模の減税政策、公共支出の増大を背景に物価が今年、米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に達するとみている。FRBが物価の目安として注目している個人消費支出(PCE)のコア物価指数は12年5月以来、目標を下回り続けている。

FRBは今年3回利上げする見通しを示している。最初の利上げは20-21日の会合とみられている。一部のエコノミストは、FRBが同会合で利上げ見通しを4回へ引き上げるとみている。

2月のPPIの内訳は、サービスが0.3%上昇した。1月も0.3%上昇していた。サービスのうち、宿泊費や入院費、航空運賃、有線通信の値上がりが押し上げ要因だった。

モノの価格は0.1%下落した。17年5月以来初めて落ち込んだ。1月は0.7%上昇していた。食品は3カ月連続でマイナスとなった。ガソリン価格は1.6%下落。1月は7.1%上昇していた。