渡辺直美や小藪一豊が駆使する「メタレベル」のハッシュタグ 日本独自のInstagramの使い方とは
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注目のコメント
オブジェクトレベルは、その幅の適切さが大事
〉広いものだと流入が多そうだからって「#コーデ」とかってやっちゃうと、最初はバーンって伸びるんですけど流れるスピードも早いのですごい止まりがち。本当によっぽど個性的な投稿じゃないと伸びなくて。「#ニットワンピ」とか、ある程度限定したフレーズにしてあげないと伸びないなと。
メタレベルは、写真へのツッコミ。検索流入はないけど、アカウントへの愛着が深まる。あと、動詞化もキーワード。それに対して「メタレベル」というのは、写っているものとは関係ない自分自身の感情みたいなものです。思いとか。渡辺直美さんなんかはこのメタレベルのハッシュタグが非常にうまい。写真に対してのつっこみなんですよね。
中村 ああ、小藪(一豊)さんとかもそうですよね。そこで会話してますよね。1人でね。
天野 まさにおっしゃるとおりで、それがうまいし、ビジュアルを使ってコミュニケーションしてるということの表れでもあると思うんです。
中村 じゃあオブジェクトレベルが単語であるのに対して、ちょっと文章っぽいという感じで合ってますか。
天野 そうです。そうなりますね。そういう形式が、僕は日本のInstagramの使い方の特性の1つだと思っています。
中村 海外では……?
天野 海外のハッシュタグの分類みたいなリサーチを見ると、メタフレーズみたいな言い方でそういうのをしてるところもあるにはあるんですけど、実例見るとあんまりおもしろくないというか。日本のつっこみ文化みたいな、自分の写真につっこむことで1個の作品として完成するみたいなのはあんまりなくて。そこはすごいおもしろいです。