BMWも排ガス不正か 独誌報道「当局に認めた」
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日本で暮らしていると、どうして欧州でここまでディーゼルがもてはやされるのか?とか、なぜディーゼルにハイブリッドつけてもっと燃費良くしないのか?とか様々な疑問がわきますよね?
理由は簡単で、『速い』『安い』『らくちん』の3拍子がそろっているからです。
移動手段として見たとき、欧州のディーゼル車の競争相手はガソリン車ではなく飛行機です。
国境2つくらい超えて片道1000km程度移動したいとき、ドアツードアの時間が、飛行機とクルマで同じくらいになるのです。
空港まで移動して、チェックインして、離陸して、着陸して、また移動して、とかやってる場合に、クルマなら高速道路に乗れば良い訳ですから。つまり『速い』
そして、1.9Lの直噴ターボディーゼルであれば、楽勝で4人までなら乗れますし、ドイツ国内を200km/hで巡行するのも全く問題ありません。つまり、人数割りした時のコストがとてつもなく『安い』
さらに、これが一番大事なのですが、運転が非常にしやすいことが決め手となります。
大排気量のディーゼル車は、低速から大きいトルクを発生するので、アウトバーンでは6速に入れておけば、60km/hから250km/hまでオートマチック車のように運転できます。
また、燃料タンクの容量も大きいので給油回数も減らせます。つまり『らくちん』なのです。
ディーゼル唯一の欠点が、排気ガス処理コストがバカ高いこと。結果的に車両価格が上がります。恐らく、排気システムコストだけで20万円くらい掛けているはずです。
これを避けるために、制御でなんとかしたいという悪魔のささやきに耳を貸してしまうことになるのです。
工場がつぶれると企業城下町が街ごとつぶれてしまう地方もあるわけですから、当局の対応もさぞかし難しいことと思います。
ちなみに、原理上ポンピングロスが少ないディーゼルエンジンは、ハイブリッドと組み合わせても低速域での燃費向上効果が少ないので、コスト見合いでペイしません。なので、市場投入されることはないでしょう。
注目のコメント
<追記>
Mani Gさん
情報ありがとうございます。
BMWの件は社内テストの結果リコールします、って事ですね。
先代5シリーズ7シリーズのディーゼル、と。
まぁなぜ今更?って思いますよね。
VWの時に強く感じたのですが、なぜVWが槍玉に上がったのか。
みなさんご存知のようにほとんどの欧州車(特にドイツ車)はボッシュのマネジメントシステムを採用しており、その構成は共通です。
調査のためリバースエンジニアリングしてディフィートの証拠を掴んでVWを追い込みましたが、そこまでの調査費用はどなたが出されたのでしょうか?なぜVWだけ調べたんでしょうか(表向きは実走試験でVWだけNOx等の量が多かったから、となっていますが。)。
これで誰が得したのでしょうかね。
この件が出る直前に有名な御仁であるフェルディナンドピエヒ会長は退いています。技術系重鎮の彼はもちろん罪は問われてません。
変だと思いませんかね。
そういう自動車業界の勢力争いは、国家含めそういうダークなものが渦巻いてると認識しておりますので、やれガソリンだディーゼルだEVのどれが環境にいいだのなんだのって、ちゃんちゃら可笑しいと思ってます。
チョット怒りが出てしまいました。コメント欄汚してすいません。
<完>
個人的にはVWの不正の時から、「イヤイヤ、そうじゃないでしょ」とは思ってました。
BMWがどうだったのかは、この記事文面からはわかりませんので、続報を見ていく必要があるでしょう。
誤解を恐れずに言うと、どんな製品でもコンディション変化に対応してシステムを保護する為の制御は存在します。ディーゼルのディフィートについては日本でも以前明確に合法でした。
モチロン問題はそれを拡大解釈して、検査時に有利に働く様にしていた、と言うことなんですが、それを証明するのは非常に難しいと思います。
それはチェックする側もされる側も。
元々そのくらいディーゼルの排ガス浄化は複雑という事なんですよね。
それでもなおディーゼルが重宝されるのは、性能が高いことと、軽油を有効利用しなければならないから。
ホントにディーゼルを完全にやめてしまったら、その分原油から取り出せるエネルギーを無駄にする事になる。
VWの件以降、ヒステリックにディーゼル批判する風潮がありますが、エネルギーの最適利用を冷静に考えていくべきと思います。鈴木さんも仰っていますが、ガソリンかディーゼルかではなく、片方使えばもう片方も使わざるを得ないんですよね。
欧州では既にディーゼルにシフトし過ぎてガソリンが余り、余ったガソリンは中国などにわざわざ輸出しています。
また、ガソリン車ばかりハイブリッド化して省エネ化が進んでいることも、ガソリン/ディーゼルのインバランスを生みます。
そうした背景もあって、最近では、トラックをガソリンて走らせられないかという研究も真剣に検討されてますね。これはトヨタの1人勝ちということで理解して良いのでしょうか。
顧客信頼に応えることすらできない自動車企業が多くある中、トヨタ自動車はさすがですね。
電気自動車展開が失敗しても、トヨタならば生き残ることが出来るでしょう。