<外為市場>

午後5時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の107円前半。ドルは東京の日中はなだらかに上昇したものの、107円台にしっかり乗せることはできず、昨日の下落分を全て取り戻すこともできなかった。夕刻に入っても、107円を挟んだ値動きが続いている。

<株式市場>

東京株式市場で日経平均は反発した。米金利の上昇一服を受け前日の米ダウ<.DJI>が上昇。VIX指数<.VIX>が低下したことで投資家心理が改善し、序盤は小高く始まった。東京市場の取引時間中に為替が幾分ドル高・円安に振れたことも支えとなり、後場に一時166円高まで上げ幅を拡大したが、商いは低調。東証1部の出来高は12億株を下回り、今年最低となった。

東証1部騰落数は、値上がり1562銘柄に対し、値下がりが455銘柄、変わらずが50銘柄だった。

<短期金融市場> 17時05分現在

無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.046%になった。週末を迎えたが、準備預金の積み前半で資金調達意欲は高まっていない。レポ(現金担保付債券貸借取引)GCT+1レートはマイナス0.109%とマイナス幅を縮小。TIBOR(東京銀行間取引金利)3カ月物は0.068%と横ばい。ユーロ円3カ月金利先物は動意薄。

国庫短期証券(TB)買い入れ結果は、市場の堅調地合いを反映して、小じっかりとなった。業者間取引で3カ月物TB(741回)は強含み。

<円債市場> 

長期国債先物は続伸して引けた。ポジションをショートに傾けている短期筋の買い戻しが先行。日銀オペではオファー減額がなく、安心感が広がり一段高となった。後場は強めのオペ結果を受けて一時150円97銭と中心限月ベースで昨年12月19日以来の高水準を付けた。

現物債利回りは軒並み低下した。オペ結果を好感した超長期ゾーンの利回りには強い低下圧力がかかった。20年債利回りは昨年9月26日以来の0.545%、30年債利回りは一時昨年4月21日以来の0.750%、40年債利回りは一時昨年1月18日以来の0.875%にそれぞれ低下した。中長期ゾーンも強含みで推移した。イールドカーブはフラット化の形状。10年最長期国債利回り(長期金利)は前営業日比0.5bp低い0.045%と昨年12月29日以来の低水準を付けた。