塩野義の新インフル薬が承認 服用1回でウイルスの増殖抑える効果
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注目のコメント
治療の選択肢が増え、感染防止に寄与する可能性があること自体は歓迎されるべきことです。
が、インフルエンザは風邪の仲間。
ライノウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスなど、普通の風邪だってインフルと同じウイルス感染であることに変わりありません。
確かに他のウイルスより一般的に症状や感染力がインフルは強いのでキャラ立ちしていますが、やはり仲間は仲間です。
ビールで言うと、琥珀エビスのような立ち位置でしょうか。
「インフルエンザはお薬を飲まないと治らない。」
という一般市民の認知を歪ませるような印象のコマーシャルは控えていただきたいと思います。
かつてのラピアクタのように。
適切な使用が求められます。乳幼児、高齢者、免疫不全などの例外を除いて、抗インフルエンザ薬の使用は不必要な場合が殆どである。
外来をやっていても、連日にわたって、インフルエンザの有無の検査を希望する患者が少なくないが、医療機関に来ることにより拡散を促してしまう上に、本人も病院にかかるための体力を消費してしまうため、他の医師が指摘しているよう、家でゆっくり休むのがよっぽどいい。
また、これらの薬は発熱から48時間以内でなければ、原則的に使用されるべきではないことももう少し周知されてもよいと思う。
12-2月にかけては、どこの医療機関も検査を求める患者のあまりの多さに疲弊する。私見としては、乳幼児、高齢者、免疫不全の方以外は、保険診療で抗インフルエンザ薬を使用できないようなシステムすらあってもよいと思う。
カルバペネムの一件もそうだが、塩野義は大衆迎合的にならず、アカデミックな視点も保ちつつ、プロモーションしてほしい。
http://makoto-mylife.blogspot.jp/2014/03/blog-post_3000.html?m=1
ちなみに、一回で治療できるのは、吸入のイナビル〔第一三共〕も一緒である。ゾフルーザが画期的なのは1回投与だけじゃなくて、その作用機序(薬が効く仕組み)も新しい。
ざっくりな説明だけど、
①ウイルスが細胞に感染する
②自分の遺伝子と殻となるタンパクを複製する
③細胞から出て行って他の細胞に感染する
っていうステップのうち、これまでの薬がステップの③を止めていたのに対して、ゾフルーザはステップ②の大分初期の方の段階でウイルスの増殖を止める薬。これだとウイルスが増える前に増殖を止めるので、早めに投与したら早く治るかも、それなら他の人への感染リスクも低くなる?じゃあ二次感染被害も起こりにくく、流行が早く収束する?などなど注目されてる薬だと思います。面白い。