(Bloomberg) -- 米ウォルマートが20日に発表した通期利益見通しは期待外れの内容で、株価は急落している。一時期けん引役だった電子商取引事業の売上高の伸びが減速を始めた上、米税制改革による恩恵も予想されたほど大きくはなかった。

ネット販売で競合アマゾン・ドット・コムに追いつく努力が失速しているとの懸念から、ウォルマート株は急落。一時は9.7%安と、ここ2年余りで最大の下げとなった。

ウォルマートは2019年1月期(18年2月-19年1月)の一部項目除く通期1株利益を4.75-5ドルと見込む。アナリストの予想平均は5.13ドルだった。17年11月-18年1月(第4四半期)は売上高が予想を上回ったが、アマゾンへの対抗で注目されるオンライン注文は減速が浮き彫りになり、調整後1株利益は1.33ドルと予想平均の1.37ドルに届かなかった。

主要な指標である米既存店売上高は2.6%増と、コンセンサス・メトリックスがまとめた2%増の予想を上回った。電子商取引事業の総取扱高は24%増で、伸びは54%増を記録した第3四半期の半分にも満たなかった。

原題:Walmart Tumbles After Slowing Online Growth Jolts Investors (1)(抜粋)
Walmart Gives Disappointing Outlook as E-Commerce Growth Flags(抜粋)

(株価動向を追加します.)

: ロンドン 鈴木克依 ksuzuki115@bloomberg.net.

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