(Bloomberg) -- スイスの再保険会社スイス・リーの株式取得に向けて交渉中のソフトバンクグループが、同社への取締役派遣を目指していると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が18日に報じた。

FTが事情に詳しい複数の関係者からの情報を引用して伝えたところによれば、ソフトバンクはスイス・リーの株式を20-30%取得することを目指している。スイス・リーの現在の株価に対するプレミアム(上乗せ)について、関係社1人が「かなりの」額になると指摘したのに対し、別の関係者は「小さい」だろうと述べた。スイス・リーの16日終値は94.40スイス・フラン。

ソフトバンクの孫正義社長が向こう数週間以内にスイス・リーのウォルター・キールホルツ会長と合意に向けて協議する予定。ソフトバンクの投資ファンドではなく、ソフトバンク本体による出資となるという。

ブルームバーグは今月、ソフトバンクがスイス・リーの株式を最大3分の1取得することに向けて協議しており、100億ドル(約1兆640億円)超の取引となる可能性があると伝えていた。スイス・リーは当時、協議が行われていることを認めた上で、極めて初期の段階にあるとコメントしていた。

スイス・リーの米国在勤の広報担当者からは18日時点でコメントを得られていない。ソフトバンクにコメントを要請したが現時点で返答はない。

原題:Japan’s SoftBank Is Said to Seek Swiss Re Board Seats: FT(抜粋)

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