[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロック<BLK.N>のグローバル債券・最高投資責任者を務めるリック・リーダー氏は14日、投資家がインフレ率上昇の兆しに注目する中、米長期債は「著しいリスクを呈している」との認識を示した。

リーダー氏は、インフレ加速に伴い、長期債ではなく、短期債を保有する「強い根拠」が存在すると述べた。

同氏は電子メールで「利回り曲線のバックエンド(長期金利側)が引き続き直面する高いリスクを踏まえると、投資家は曲線のどの部分(に投資するか)、現時点で厳密にどのようなデュレーションリスクを負っているかについて、慎重に検討する必要がある」と指摘。

デュレーションは債券投資額の平均回収期間のことで、金利変動に対する債券価格の感応度を示す指標でもある。

リーダー氏は、この日発表された1月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びを示したことを受けて、インフレは「加速」していると分析した。

さらに、インフレ加速が「マクロ経済にマイナスの影響を及ぼす」とは想定しないとしたうえで、米連邦準備理事会(FRB)は年内に3回、もしくは4回の利上げを実施する可能性があるとの見通しを示した。