[北京 14日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は14日、第4・四半期の金融政策遂行報告を公表し、システミックな金融リスクを引き続き回避すると表明した。金融のデレバレッジについては初期的な成果があったと強調した。

人民銀行は報告書の中で、特に国有企業について、債務水準が依然として相対的に高いと指摘。また、安定的な経済成長と、デレバレッジ、リスク管理との間のバランスをとることが肝要との認識を示した。

その上で「主要な金融リスクに断固立ち向かうとともに、システミック金融リスクのボトムラインを保護する」と述べた。

2017年第4・四半期以降、中国のマクロレバレッジ比率は低下し始め、金融のデレバレッジを巡り初期的な成果があったと指摘。また国境を越えた資本フローが一段と均衡し、人民元は対通貨バスケットで基本的に安定していることから、人民元の下支えに向けた従来の措置の一部を解除すると言明した。

中銀は昨年9月、為替フォワード取引の準備金要件を事実上撤廃している。

*内容を追加しました。