[東京 7日 ロイター] - 資生堂 <4911.T>は7日、2017年12月期の連結業績予想を上方修正した。プレステージブランドが伸長したほか、訪日外国人によるインバウンド需要の増加も寄与した。連結売上高は9850億円から1兆0050億円(前年比18%増)に引き上げ、創業以来初めて1兆円の大台を突破する見通し。

営業利益は650億円から805億円(同約2.2倍)に修正、過去最高益となる。増収効果に加え、中価格帯の伸長による原価率の低減、効率的なマーケティング投資などが奏功した。純利益は、米国での減税効果などから、50億円から225億円(同30%減)へと大きく上方修正した。

同社は、8日に決算発表を予定している。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト14人の18年12月期営業利益予測の平均値は866億円となっている。

(清水律子)