(Bloomberg) -- 米株式相場の下げが、米東部時間5日午後3時(日本時間6日午前5時)直後に加速したのは、経済情勢への通常の反応といった範囲を超えており、2010年5月に起きた流動性主導の下げ相場と同じ要素を備えている。エバコアISIのポートフォリオ戦略責任者、デニス・ディバッシャー氏がこう分析した。

ディバッシャー氏は「先ほどの20分程度の下げはフラッシュクラッシュだと正式に呼んでもよいだろう」と振り返った。「フラッシュクラッシュ」の大まかな定義は、電子市場で株式の売買注文撤回が相場下落を増幅させる現象。

同氏は、買い手が手を引く「バイヤーズ・ストライキ」が相場急落の原因とみられると指摘した。

ダウ工業株30種平均のこの日の下げ幅は、午後3時10分に1597.08ポイントまで拡大。1000ポイント弱だった10年5月6日より大きかった。日中安値での下落率は6.3%。10年の急落時は9.2%だった。

原題:Dow’s 15-Minute Plunge Had Elements of a ‘Flash Crash,’ ISI Says(抜粋)

: Tokyo 渡辺漢太 kwatanabe22@bloomberg.net.

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