[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル高/円安の109円前半。株高を横目に底堅く推移したが、上値を追うにはエネルギーを欠いた。

午後のドルは109.20─30円台で推移。日経平均株価の300円を超える上げが支えとなったが、積極的なドル買いの動きもみられなかった。

国内輸入企業は最近の下落局面ですでにドル買いを入れており、この水準では取引が出てこない。108円半ばから下攻めしていくのは難しいとみた短期筋が、米雇用統計の発表を前にドルを買い戻している程度という。

市場からは「このところユーロ買い・円買い・ドル売りの流れだったが、日本と欧州の外部環境は大きく変わっておらず、ドル単体で順調に戻っていけるかは疑問」(国内金融機関)との声が出ていた。109円後半に上昇すれば、国内輸出企業などからドル売りが持ち込まれ、次第に上値も重くなりそうだという。

<午前のドルは底堅い動き> 

ドルは朝方にきょうの安値109.09円をつけた後、株高とともに109.41円まで買われた。

市場では、富士フイルムホールディングス<4901.T>による買収案件が話題となっていた。支払いに必要なドルを調達する可能性があるためで、短期的なドルの押し上げ要因との思惑につながる。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 109.34/36 1.2418/22 135.80/84

午前9時現在 109.18/20 1.2414/18 135.57/61

NY午後5時 109.17/20 1.2420/22 135.52/56

(為替マーケットチーム)