アマゾンGOだけじゃない。ローソン、リアル店舗を「科学」する

2018/1/24
今や国民の7割以上が利用しているインターネットショッピング。
買い物サイト上では、閲覧・購入履歴に応じて「おすすめ商品」がしばしば表示される。これは、オンラインでは顧客の購入履歴や滞在時間などのデータを簡単に取れるからだ。
しかし、こうした顧客の行動データ分析は、いまやオンラインの「専売特許」ではない。オフラインの「リアル店舗」でも、テクノロジーが売り上げをみるみる改善し始めている。
事実、ECの王者アマゾンは、オフラインでも商品選択から決済までをレジなしでスムーズに行える「アマゾンGO」なるリアル店舗を実現し、1月22日から一般公開をスタートした。
シアトルにあるアマゾンGOの店舗。(写真:SEASTOCK/iStock)
これに対し、日本の小売店も、手をこまねいているわけではない。今回のリポートでは、オフラインの店舗がECサイトに負けじと取り入れ始めた「店舗テクノロジー」を、全3回にわたってお届けする。
第1回は、大手コンビニチェーン・ローソン。
店舗レイアウトや品ぞろえは研究し尽くされたと思われがちだが、実はこれまで「勘と経験」を頼りに売り上げの改善が図られてきた。
それが今、多様な「データ」を根拠に、店舗を「科学」できるようになったという。果たして何が変わったのか。
ローソンの執行役員で、オープンイノベーションセンターのセンター長を務める白石卓也氏に、詳しく話を聞いた。