[ワシントン 18日 ロイター] - 米商務省が18日発表した2017年12月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比8.2%減の119万2000戸だった。16年11月以来、1年超ぶりの大幅なマイナスだった。市場予想は127万5000戸だった。一戸建て住宅が大幅に落ち込んだ。

月末に記録的な寒波に見舞われたことが影響したとみられる。

11月の着工件数は当初発表の129万7000戸から129万9000戸へ上方改定された。

17年通年では前年比2.4%増の120万2100戸と、07年以来の高水準だった。底堅い労働市場を背景に住宅需要は大きく、12月の落ち込みは一時的とみられる。

MUFG(ニューヨーク)の首席エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「12月の住宅着工は寒波の影響で落ち込んだものの、今後天候が暖かくなるにつれ、急速に持ち直す見込み」と述べた。

ただ建設業者は引き続き、労働者や用地の不足に直面している。木材の値上がりも難点だ。17日に公表された1月の住宅建設業者指数は前月につけた18年ぶりの高水準から低下した。向こう6ヵ月間の住宅購入者の動きを示す指数と、同期間の販売見通しの指数が低下した。

住宅着工件数の内訳は、市場で最も大きなシェアを占める一戸建て住宅が11.8%減の83万6000戸だった。南部と北東部、中西部で減少した。西部は横ばいだった。

変動が大きい集合住宅は1.4%増の35万6000戸だった。

着工件数の先行指標となる建設許可の件数は0.1%減の130万2000戸。マイナスとなったものの、着工件数は上回ったことから、住宅建設が向こう数カ月間で持ち直すことを示唆する。内訳は、一戸建て住宅が1.8%増、集合住宅は3.9%減だった。

17年通年の許可件数は4.7%増の126万3400戸と、07年以来の高水準だった。

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