[北京 18日 ロイター] - 中国国家外為管理局(SAFE)は18日、人民元の最近の上昇は経済とドル安が原因であると指摘したほか、元相場が上下に変動するのは常態になるとの見方を示した。SAFEの報道官が記者団に対して語った。

同報道官は、中国の米国債への投資は市場原理に基づいたものだと述べた上で、米連邦準備理事会(FRB)による政策正常化が中国における資本フローに及ぼす影響を巡っては、弱くなっていると分析した。

人民元は昨年、ドルの軟化に伴い、対ドルで上昇。中国当局が取り締まりを強化する中、中国からの資本流出のペースも大幅に鈍化した。

同報道官は「2017年は、中国の国境をまたいだ資本フローが、差し引きで流出からほぼ均衡へと転換した年となった」と振り返った。

同報道官の発言は、中国の政策当局者が人民元の現行水準に満足しており、急激な資本流出への警戒感が後退していることを示している。

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