粒子線治療の保険適用拡大 前立腺と頭頸部のがん
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注目のコメント
ショックです。
前立腺癌への粒子線治療は、通常のX線治療に比べ、再発率は減らすものの生存では勝らず、実質的に同等の治療であることが、放射線治療医の多くで共有された意見だと思います。
その一方で、標準治療であるX線治療よりはるかに高額なので、総合的には劣る治療です。
米国のchoosing wiselyでも、行うべきでない治療とされています。
国民の税金が、不要な治療に費やされることになります。
大変残念です。
特殊な治療に力を入れる医師がその治療を擁護するのは、ある意味当然のことですが、厚労省の方々がブレーキをかけられなかったことが。
理論的に良いはずの治療で実際に再発も減らせる、しかし実質的な患者のメリットにはならず、行うべきでない、ということは、非医療関係者には当然理解し難いことです。ただ、専門家には理解してほしかったな、と。昨年の放射線治療科学会では保険医療の財政問題と人的資源の不足から鑑みて、前立腺癌に対するHDRのコストパフォーマンスの良さを主張したのですがまさか前立腺の粒子線治療が適用されるとは、医療保険財政は大丈夫でしょうか、、、