[ワシントン 16日 ロイター] - 米議員らが通信大手AT&T<T.N>に対し中国携帯電話メーカーの華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]との提携関係をすべて破棄するよう求めているほか、中国の通信最大手である中国移動(チャイナ・モバイル)の米市場参入計画に反対していることが分かった。安全保障上の懸念が理由だという。議会関係者2人が明らかにした。

それによると、ファーウェイやチャイナ・モバイルと関係がある場合には、米政府との取引が難しくなると企業に伝えられているという。

ファーウェイを巡り議会がAT&Tに関係破棄を求めている分野の1つが次世代通信の5Gネットワーク。AT&Tはコメントに応じなかったが、5G技術の提供については未定だとしている。

国家安全保障の専門家は、ファーウェイの端末を介して利用者の位置情報などあらゆるデータが中国の情報機関にわたると懸念している。

また議会関係者によると、チャイナ・モバイルの米市場参入を巡り議員らは承認に否定的な見解で、2011年に事業免許が申請されているものの審査は保留となっている。