(Bloomberg) -- 英国の独立党(UKIP)元党首で2016年の国民投票では欧州連合(EU)離脱を声高に唱えたナイジェル・ファラージュ氏が11日、国民投票を再度行うべきだとの考えを表明した。

この呼び掛けにはEU離脱キャンペーンに多額の資金を提供したアーロン・バンクス氏のほか、離脱決定を覆そうと狙う政治家から支持を集めている。

英国内でEU離脱撤回を求める声が高まりつつあるが、ファラージュ氏はEU残留派を黙らせ、今後数十年にわたってこの問題を解決させたいと発言。「単に可能性としての話だが、恐らくもう一度国民投票を実施するべきだろう」と110万人のフォロワーに向けて ツイートした。

さらにチャンネル5の番組で「EU加盟国であることを問う国民投票を再度行えば、この問題を数十年にわたり葬ることができる」とし、「離脱に投票する割合は前回よりもはるかに大きいだろう」と主張した。

メイ首相はこれまで、国民投票の再実施は16年に離脱に投票した52%の英国民を「裏切る」ことになるとして、実施の可能性を否定。首相府のスラック報道官も11日、「再度の国民投票はない」と話した。

原題:Nigel Farage, Champion of Brexit, Backs a Second Referendum (1)(抜粋)

--取材協力: Tim Ross

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