「誰もブロックチェーンを有効活用できていない」「仮想通貨のまともな使い道は通貨投機と違法取引だけ」
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今やデータベースの代名詞になっているリレーショナルデータベースだって、1969に発明されてから実用的に使えるようになるまでに、30年くらいは掛かっていて、もうそろそろ40年になろうとしているわけです。
インターネットだって、発明されてから一般の人が広くあまねく使えるようになるまで、20年近く掛かっている。
僕が子供の頃に夢見ていた、リニアモーターカーに至っては、研究が始まってから、もう40年も経っていて、実用化はあと10年くらいかかる予定なわけでしょう。
基礎技術からの開発というのは、そういう10年、20年のスパンで物事を考えられる人にしか本当のところは見えません。
みんな「ブロックチェーン」をサービスの何かとでも考えているのでしょうかね??
ブロックチェーンという技術は、基礎技術だと僕は思うわけでして、今、みんながようやく応用面で現実として見え始めたところという点については、もう、専門家の人たちは当のとっくに知っていて、その解決策もいくつも見えていて、それを何年以内に解決できるか?というのを、いろんな知恵を絞ってしのぎを削ってやっているわけですね。
そんな中に咲いた、仮想通貨投機みたいなブームは、ブロックチェーンにできるいちばん簡単なユースケースに乗っかって、わかりやすいものに飛びつきやすい、一般の人々盛り上がっているだけなわけですけれども、これは、僕ら研究開発を進めるものにとっては、都合のよい実証実験の場であるわけです。
僕が良く、10年後、20年後、50年後の未来を事業スコープとして語ると、みんな(特に、VCなど)には、呆れられてしまうのですが、目標としているものが、全く違うんですよね…。
エグジット? どうぞ、途中下車はご自由に。良記事、必読!かなりの部分現状を正確に指摘している。仮想通貨やブロックチェーンを既存システムのリプレイスに使おうとすると無理が出る。新しい顧客のための新しいサービスを一から再設計する。ここだと思う >「誰もブロックチェーンを有効活用できていない」「仮想通貨のまともな使い道は通貨投機と違法取引だけ」
訳者です。
僕が興味を持ったのは、著者が追記で指摘されてたここらへんです。
「「まだ結論を出すのは早すぎる。インターネットも昔、鳴かず飛ばずだった」と反論される方へ。
私が言いたいのは、ブロックチェーンの「不可逆性、匿名性、中央機関の欠如」という「変えようのない特徴」を、顧客が望んでないということです。
仮に、ブロックチェーンによる匿名取引が主流で、Visaがまだない世界を想像してみて下さい。
ここでもしVisaを誰かが発明したら、「やった!これでもし取引で詐欺にあっても、Visaに請求すればお金は戻ってくる!」と喜ばれるのではないでしょうか。
または、仮にスマートコントラクトしかない世界で、紙に書かれた契約書や訴訟を発明したら?
「やった!これで投資ファンドに資金を預けたとき、金を盗まれても訴訟すれば戻ってくる!」
仮にビットコインしかない世界で、銀行ができたら?
「やった!パスワードを盗まれても、財産はそのままだ!」
仮にブロックチェーンでしか投票できない世界に、紙の投票箱が生まれれば、紙の投票箱のほうが明らかに優れたシステム(一人一票と匿名性を守れる)だと気づきます。
ドメイン名の登録でも同じこと。「やった!これでハッカーに我が大企業のドメイン名を盗まれても取り戻せる!」
結論。ほとんどの場合、必要とされているのはただの「台帳」で、ブロックチェーンのように、「分散型の匿名台帳」は、メリットよりデメリットのほうが大きいのだ。」
…の部分で、たしかにブロックチェーンはインフラレイヤーでサービスではないのですが、分散型で匿名の台帳というインフラが、その上でサービスを作る上で、中央集権型の台帳というインフラを、その作られたサービスの質の面で何倍も上回る点(センサーシップ以外の部分で)て何なのでしょうか…中国のWechat PayやAlipayと、それと連動するクレジットスコアとかの広がりを見てると、ほとんどのユーザーはセンサーシップとか気にしないと思うんですよね…サービスが便利であれば
あともうひとつは、「SNSも最初は流行らなかった」という方もいらっしゃいますが、「分散型のSNS」は泣かず飛ばずです。結局中央集権型のSNSのほうが強い。