Instagram上でコミュニティ形成!投稿件数50万超のH.I.S.『#タビジョ』から学ぶコミュニティ・マーケティングの流儀
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今年は「インスタ映え」という言葉が流行語大賞をとったり、「インフルエンサー」という言葉が一般の方にも知られるようになったりと、誰もが情報を発信して受け取る時代になってきたことを実感する一年でした。
個人の影響力が高まる中で、企業と生活者の関係も大きく変わったように思います。生活者を囲い込もうとする戦略がことごとく失敗する一方で、生活者を消費者と捉えず、価値を高めていく仲間・同志とみなし、一緒に価値を創っていくコミュニケーションに大きな期待が寄せられ始めていると感じています。
その中で、僕が素晴らしい取り組みだと思っているのが、旅行会社のエイチ・アイ・エスさんが行っている『#タビジョ』です!
H.I.S.さんが、2016年3月にスタートしたこの施策は、Instagramアカウントと#タグを中心に、旅好きの女性と接点を持ち、コミュニケーションを通じて関係性を深めながら、旅先の魅力を発見したり、旅行の楽しみ方をタビジョの方々と一緒に作っていくコミュニティ・プロジェクトです。
「#タビジョ」はコミュニティ・マーケティングに関心がある方だけではなくて、SNSマーケティングを実行する中で、「いいね」は生まれているんだけど、共感と購買が結びついていないという課題をお持ちのSNS担当者の方にとっても、学びになることが非常に多いと僕は思います。
今回の記事では、「#タビジョ」が生まれた背景や、コミュニティが育っていくまでの過程、これからの展望を紹介していきます。ご覧いただけると幸いです!インスタグラマー発信がウケるのは「企業からの押し付けではない=本当に楽しい体験ができる」根拠になるからと、
綺麗な風景の写真のみ→「旅行したい、なぜならば自分もこの景色を生で見たいから」
綺麗な風景+ある程度身近で充実(人気)の象徴である人の写真→「旅行したい、なぜならば自分もこの人と同じ体験を味わいたいから」
という、旅行の目的自体が変容する要因があると思う。
SNSが普及したことで自分の居心地の良い集団をネット上で作ることができたので、次なる欲望はそのリアルコミュニティ化なんじゃないかと思う。"体験"はリアルでの意味合いがまだまだ強いので。
あと、「SNSが過去の思い出をシェアするのと違って、Pinterestは未来のためのアイデアを集める」というのは完全に同意。