[テグシガルパ 17日 ロイター] - 中米ホンジュラスの選挙裁判所は17日、11月26日に行われた大統領選は現職のヘルナンデス氏が当選したと正式に発表した。野党候補のナスララ氏は不正があったとして強く反発している。

選挙裁判所の発表によると、保守派のヘルナンデス氏の得票率が中道左派のナスララ氏を1.53%ポイント上回った。マタモロス長官は、一部の投票所で再集計を行い、当局に寄せられた疑問は全て解決したと説明し、ヘルナンデス氏が当選したと宣言した。

ナスララ氏はフェイスブックへ投稿した動画で、選挙の「前後も最中にも」不正があったのは明らかと主張。訪米し国務省や米州機構(OAS)の高官と協議するとし、会談の結果を踏まえて今後の対応を決める考えを示した。

OASのアルマグロ事務総長は17日、開票作業などを巡り「深刻な疑問」があると指摘していた。一方欧州連合(EU)の選挙監視団は再集計に不規則な点は見られなかったとの見解を示した。

アルマグロ氏は、選挙裁判所の判断を受けて17日遅くに声明を発表し、選挙のやり直しを求めた。

不正行為や不備により選挙が台無しになったとし、新たな選挙を実施すべきと主張した。

また、OASの選挙監視団は、選挙が「意図的に操作された」とは確認できないものの、選挙プロセスに多くの問題があったと説明した。

*内容を追加しました。