[ブリュッセル 15日 ロイター] - 14日に始まった欧州連合(EU)首脳会議で、各国首脳は英国のEU離脱に向けたメイ英首相のこれまでの取り組みを評価し、移行期間と今後の通商関係に関する協議に入るための十分な進展が得られたとの認識をあらためて示した。

メイ首相は首脳会議で交渉の進捗状況を報告し、英国の離脱は同国とEUにとって「最善の利益」だと述べた。

英国を除くEU加盟27カ国は引き続き協議を行い、15日に通商協議入りを正式に承認する見通し。

メイ首相は14日の会議後、「将来の通商・安全保障関係に関する協議を心待ちにしている」と述べた。

ドイツのメルケル首相は通商協議入りを支持しながらも、「問題はなお山積みだ」と記者団に語り、時間は限られているとの見方を示した。

EUは2年程度の移行期間設定に関する交渉を来年1月に開始する意向だが、貿易協定を巡る交渉を3月以降に開始するまでに、移行期間に関するより具体的な案を提示するよう英国に求めている。