[ブエノスアイレス 13日 ロイター] - ブラジルやアルゼンチンなど4カ国で構成する南米南部共同市場(メルコスル)と欧州連合(EU)の当局者は13日、自由貿易協定を巡る合意は来年に持ち越されるとの見方を示した。

メルコスル側の交渉担当者は今週、世界貿易機関(WTO)閣僚会合の合間にEU側に対し、一部の分野で譲歩の用意があることを伝えた。

しかし、ウルグアイ外務省の発表によると、メルコスルの主要輸出品目である牛肉とエタノールの輸入割り当てに関し、EU側から譲歩は示されなかった。

ブラジルのヌネス外相は13日、記者団に対し「欧州委員はわれわれの提案への返答に支持が得られることを確認する必要がある」と語った。

メルコスル側はこの日閉幕したWTO閣僚会合か21日に開かれるメルコスルの会合で、合意の政治的な枠組みを発表したい考えだった。

欧州委員会のマルムストロム委員(通商担当)は記者団に対し、EU各国や欧州議会に説明する必要があるとし、合意の発表は「数週間先」になると述べた。