[ニューヨーク 13日 ロイター] - 13日のニューヨーク外為市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表後にドルが下げ幅を拡大した。連邦準備理事会(FRB)は13日までのFOMCで大方の予想通り政策金利を引き上げ、来年は3回利上げするとの想定を維持した。

終盤の主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.44%安の93.683で、一時7日以来の安値の93.596まで下落した。

ウェルズ・ファーゴの通貨ストラテジスト、エリック・ネルソン氏は「今回のFOMCでは2人の委員が反対したというのが唯一のハト派的要素とみなされる点からすると、ドルの下落は興味深く注目に値する。もしかしたら反対は1人だけだと思われていたのかもしれない」と述べた。

FOMC声明によると、利上げ決定にはシカゴ地区連銀のエバンズ総裁とミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁が反対した。

ネルソン氏は「FOMCの声明や見通しの残りの部分を見渡すと、FRBの姿勢はこれまでと同じか若干タカ派寄りになっているように思われる。そこから分かるのは、市場がもっとタカ派的なメッセージが出ると予想していたということだろう」と付け加えた。

ドルは朝方から既に軟調だった。11月米消費者物価指数(CPI)の変動の大きい食品・エネルギーを除くコアの前年比上昇率が1.7%と、10月の1.8%から鈍化し、来年の利上げ回数が減るとの見方が浮上したためだ。

クレディ・アグリコルの外為ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「焦点はコアCPIにあり、それが市場予想を下回った。FRB(の利上げ)は来年かなり緩やかになるというわれわれの考えも裏付けられている」と指摘した。

米債券市場は来年の利上げが2回にとどまると見込んでいる。

ドル/円 NY午後4時 112.46/112.51

始値 113.32

高値 113.37

安値 112.48

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1823/1.1827

始値 1.1737

高値 1.1826

安値 1.1730

(表はロイターデータに基づいています)