[シンガポール 13日 ロイター] - シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)が13日公表した調査によると、シンガポールの2017年国内総生産(GDP)のエコノミスト予想中央値は前年比3.3%増となり、9月の前回調査の予想(2.5%増)から上方修正された。エコノミストが製造業と輸出に対する見通しを引き上げたことが要因。

調査にはエコノミスト23人が回答した。

2017年第4・四半期のGDP伸び率見通しは前年同期比2.6%で、前回調査の同1.8%から上方修正された。

2018年の成長率見通しは3.0%で、前回調査の2.5%から予想が引き上げられた。

調査によると、2017年の製造業は10.6%拡大する見通し。前回調査では6.6%拡大が見込まれていた。

また、石油以外の国産品輸出は9.0%拡大の見通し。前回調査では7.4%拡大の予想だった。

シンガポール通産省が先月発表した第3・四半期のGDP改定値は前年同期比5.2%増だった。

今回のMAS調査では、2017年のコアインフレ率のエコノミスト予想中央値は1.5%で、前回調査の1.6%から若干下方修正され、2018年については1.6%で前回と同じだった。