[ニューヨーク 12日 ロイター] - 仮想通貨ビットコイン<BTC=BTSP>が連日の最高値更新となり、ルクセンブルクに本拠を置くビットスタンプでは一時1万7428.42ドルをつけた。

その後は3.9%高の1万7106ドル近辺で推移。年初来では20倍近く値上がりしている。

ビットコインを巡っては、先物が10日、シカゴ・オプション取引所(CBOE)に上場したばかり。来週にはシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)にも先物が上場する。

ある関係者は「ビットコインはこれから決済網として広がっていくはず。足元では投機的資産として使われているが、スケーリングソリューションが明確となれば、ビットコインの実用性は劇的に向上するだろう」と話す。

テクニカル分析によると、ビットコインは将来的に2万ドルの大台を突破する可能性がある。FXTMのアナリストは「11月時点では1万ドルが年末の目標のように思われたが、足元の強気な勢いを踏まえると、2万ドル台で年を越してもおかしくない」と指摘する。

CBOEのビットコイン先物は、1月限<XBTF8>が1万8450ドル付近で推移。

こうしたなか、仮想通貨の取引所を運営するコインベースとビットフィネックスのウェブサイトが12日、閲覧不能となっていることが分かった。コインベースのウェブサイトには12日朝から「サービス停止」とのメッセージが表示され、メンテナンスのため閲覧不能となっているとのメッセージが点滅。ビットフィネックスはツイートで、DDoS(分散型サービス拒否)攻撃を受け、アプリケーション・プログラミング・インターフェースがダウンしていると明らかにした。