[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米ソフトウェアエンジニアリング会社、ネス・テクノロジーズは、3億2500万ドルの買収案件が頓挫した要因が中国複合企業の海航集団(HNAグループ)[HNAIRC.UL]側にあるとして、同社を告訴した。

資料によると、HNA傘下のパクテラ・テクノロジー・インターナショナルは3月、ネス子会社のジャージー・ホールディング・コープ買収に合意。同買収には米国の対米外国投資委員会(CFIUS)による承認が必要だった。

訴状によると、CFIUSは7─10月にHNAとパクテラに対し、ジャージー・ホールディング買収に関連して所有者や株主構成に関する77個以上の補足質問を送付。ネス側は、HNAが同質問に対して適切な回答をせず、買収承認の取得に向け「最大限の努力」を怠ったことで経済的な損害が発生したと主張している。

ネスとCFIUSの広報担当者はコメントを避けた。HNAにもコメントを求めたが、返答はなかった。

HNAは1月に米ヘッジファンドのスカイブリッジ・キャピタル買収に合意したが、現在はCFIUSによる承認待ちとなっている。

スカイブリッジの広報担当はコメントを避けた。