[東京 12日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比5円48銭高の2万2944円21銭となり、小幅に4日続伸した。序盤は利益確定売りが先行したものの、前日の米国株高など良好な外部環境を支援材料として切り返す展開だった。今月1日に付けた取引時間中の高値を2銭上回り、節目の2万3000円まであと5円67銭と迫ったが、高値圏では戻り売りに押され伸び悩んだ。

TOPIXは0.28%高で前引け。東証1部の午前中の売買代金は1兆1742億円だった。業種別では鉱業が上昇率トップ。海運、銀行が上昇率上位にランクインした。半面、精密機器、水産・農林の下げが目立った。

メガバンクは三井住友<8316.T>が2%超、三菱UFJ<8306.T>、みずほ<8411.T>が1%超の上昇で午前の取引を終えた。「海外での重要イベント前で手控えムードがあるが、出遅れていた金融株が上昇しており、資金が循環している印象がある」(藍沢証券・投資顧問室ファンドマネージャーの三井郁男氏)との声が出ている。

日経平均ボラティリティ―指数<.JNIV>は一時15ポイントを下回り、取引時間中としては10月27日以来、1カ月半ぶりの低水準を付けた。東証2部総合<.TSI2>、JPX日経中小型株指数<.JPXNKMSC>は連日で取引時間中の最高値を更新した。

東証1部の騰落数は、値上がり1008銘柄に対し、値下がりが932銘柄、変わらずが106銘柄だった。