【浪川攻】銀行進化論。業界は、山頂から冬景色を迎えていく
NewsPicks編集部
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注目のコメント
浪川さんの論考のポイントは、
①リストラはメガに続き地銀に波及
②メガの海外戦略もドル調達コスト上昇で限界
③フィンテック導入は不可避。
ご指摘の通りだとは思いますが、テクノロジー革命のなかで「一定の既存顧客を捨てる決意」をもって、ビジネスモデルを大胆に変えなければ、①も③も持続可能性を高めることにはならないでしょうね。人材も大きいと思うんです。
半沢直樹には「俺はバンカーになるんだ!」というような、優秀な若手が意気揚々と銀行に入行する描写があります。 俺たちが日本の経済を支えるんだ!と。
段々と銀行に入る人の属性が変わってきて、今では安定志向の権化が銀行です。公務員か銀行か。もちろん彼らも銀行に入る理由を聞けば「社会の血液」とか言うわけですが、はっきり言って熱はこもってません。説明会で人事が言ってた話の押し売り。本当の理由は安定、親が安心、なんとなくという感じです。
そういう安定志向の人が、ことなかれ主義の銀行内でどんどん出世していった結果、企業体質としては変革のできない組織になっているのではないでしょうか。リストラ時代が再来した今年の銀行界。2017年は山頂のメガバンクが構造改革案を打ち出しましたが、この冬景色は2018年、徐々に裾野へと降りていきそうです。金融ジャーナリストの浪川攻氏の分析をお送りします。
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